DINER ( Web Magazine )

December 2017

養蜂家によるライフスタイルの提案。
新ブランド「シシ七十二候」の初プロダクト

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( 2016/02/11 )

シシ七十二候

「シシ七十二候」の拠点は、岐阜県の奥美濃地方。9年前から日本ミツバチと暮らし始めた西村玲子さんが、蜂の視点から自然を見つめ、思考を深めていったのがブランドの始まり。自然と人との共存についての思考を、デザイン性の高いコスメやフードといったプロダクトとして美しくアウトプットしています。

以前は、西洋ミツバチとのいわゆる「養蜂業」を手伝っていた西村さん。人工的に蜂を増やし、蜜を取る関係に違和感を覚えていたときに出会ったのが、日本ミツバチとの暮らし。日本ミツバチは、日本に古来から生息する野生のハチです。

西村さんの日本ミツバチとの暮らしは、「春に、日本ミツバチが入りたくなるような巣箱を用意する」ところから始まるそう。「野生なので気に入らないと出て行ってしまうこともあります」と、西村さん。その中で気付いたのは、搾取ではなく共存する関係だそうです。「蜂の群が巣箱に落ち着いて無事採蜜時期を迎えると、家賃として蜜の一部をいただく」というのが、西村さんと日本ミツバチのイイ関係性。

デザインを手掛けるのは、デザインユニット、YANOBI。獅子舞のモチーフが表すのは「古人と自然とのかかわり」。力強いポリシーを感じさせるのにどこか親しみやすいイラストと、無機質なモノクロームの表現。ブランドが持つストーリーを、現代の都会に住む私たちに見事に届けています。

シシ七十二候

初のプロダクトは、ハチミツとスキンクリーム。世界各国のさまざまなハチミツが選べる時代ですが、日本ミツバチによる「百花和蜜」はその中でも貴重で高価。日本に住んでいながら、意外と味わったことがない人もいるかもしれません。

シシ七十二候

寒い季節に必需品のスキンクリームも、日本ミツバチのハチミツを使用したもの。実は、日本には「オーガニック」の法的な基準は無く、ほんの1%の自然由来成分が入っているだけでも、「オーガニックコスメ」と表現できてしまうそうです。そのような中で、ヨーロッパの基準である「COSMOS(コスモス)認証」を取得。天然由来成分100%で作られているので、子供から大人まで、ハンドクリームやリップクリームとして全身に使えるそうです。

シシ七十二候

ライフスタイルの提案のみならず、しっかりと考えるきっかけを与えてくれる「シシ七十二候」。これからの展開が楽しみです。


シシ七十二候(しし しちじゅうにこう)

公式サイト
http://www.shi-shi.jp

( about DINER )

「どこで、だれと、なにを食べようか?」

DINERは「食事の時間」をテーマにしたウェブマガジンです。2014年春、Food & Design Postというニュースサイトとしてスタート。2016年春のリニューアルを経て、現在は東京の飲食店取材を中心に活動しています。2017年春には、ノンアルコール飲料ブランド「SHE LAUGHS」も始めました。