DINER ( Web Magazine )

August 2017

焼肉屋さんの和牛バーガースタンド。
代官山「ヘンリーズバーガー」の休日

category / Shops
( 2016/07/06 )

「昨今、代官山へよく足を運ぶようになった」
そんな人も、少なからずいるでしょうか?
それは主に夜の代官山で、
一つ仕事を終えた後に蔦屋でぶらりと情報収集を、といった具合に。

かつて少し背伸びをして出かけた代官山と言えば、
おしゃれを頑張って洋服を買いに出かけ、
夜は、ライブを見にUNITへ。

それが今や「ちょっといかにも」な感じに
蔦屋でコーヒーを飲んでいることを思うと、
街の様子も自分たちの行動も
少しずつですが時代とともに流れているのだなぁと、
あらためてその変化に気付きます。

そんな代官山の街の中で気になっていたお店が、
2015年の12月にオープンした「ヘンリーズバーガー」。
市ヶ谷の有名焼肉店「炭火焼肉なかはら」のオーナー、
中原健太郎さんによるハンバーガースタンドです。

高級和牛を使ったハンバーガーという魅力はもちろんのこと、
どこか異国の空気を感じるお店の佇まいに心惹かれ、
6月だというのに猛暑のような休日にお邪魔しました。

ヘンリーズバーガーヘンリーズバーガー 黒毛和牛100%のハンバーガーを楽しめる、4席のみのバーガースタンド。市ヶ谷で「炭火焼肉なかはら」を営む中原健太郎さんが、2015年12月に代官山にオープン。焼肉店では使用しない部位をスタンドスタイルのハンバーガーとして提供することで、A5ランクの高級黒毛和牛をカジュアルに楽しめる

ヘンリーズバーガー

おいしいハンバーガーが集まる街

「よし、今日はブランチをしよう」ということで、
11時のオープンを目指し、お腹をすかせて代官山へ。
オープンカフェや小さなショップが並ぶ旧山手通り沿いに、
赤い壁の色がよく目立つ「ヘンリーズバーガー」はあります。

スタンドというコンセプトを打ち出し、あえて4席のみの店内。
「お肉はA5ランクの黒毛和牛で、つなぎ無しで仕上げています」と
教えてくれたのは、スタッフの安田さんです。

スタッフ全員がオープニングメンバーという店内は、
明るく自然体で、居心地の良い空気感。
安田さんに「なぜ、代官山という街に出店を?」と聞いたところ、
「外国の方が多い地域ということもあると思います」という回答が。
なるほど、大使館があるため外国の方も多く、
商業施設と住宅街がバランスよく配置された街並みに、
バーガースタンドは何ともお似合いです。

「すぐ近くには、SASAというハンバーガー屋さんもありますし、
ここから歩いても行ける恵比寿には、
ブラッカウズやニューヨークのシェイク・シャックといった有名店も。
いつのまにか、この辺りはハンバーガー激戦区ですね」とのこと。

そう言えばBirdトムスサンドウィッチといった
サンドウィッチの名店も代官山には多くありますが、
こちらのヘンリーズバーガーを筆頭に、
おいしいハンバーガーが集まる街にもなりつつあるようです。

ヘンリーズバーガー

アメリカンダイナーの大胆な色使い

ヘンリーズバーガーの内装およびグラフィックデザインは、
DAIDAI一級建築士事務所のナカムラケイコさんによるもの。
炭火焼肉なかはらもデザインされているそうで、
オーナーの中原さんいわく
「ダイナミックな色使いやマテリアルを気に入っていた」とのこと。

「古き良きアメリカンダイナーをイメージした」という内装は、
テイクアウトをメインにしたバーガーショップ構想を聞いたナカムラさんが、
中原さんの人柄やイメージをそのままアウトプットしたそうです。

赤と黒を基調にした「アメリカンダイナー」らしいストレートな表現と、
赤いラインをアクセントにした白タイルの清潔感。
しっかりと印象に残るインパクトと居心地の良さが共存するフロアには、
注文したばかりのパテを焼くおいしい音が
ガラス越しの厨房から聞こえてきます。
「まもなく、そちらにいきますよ」とでもいうように。

ヘンリーズバーガー

「絶対にダブル」で頼みたいコンボセット

ハンバーガーのメニューは、
パテが1枚の「シングル」とボリューミーな「ダブル」の2種類。

スタッフ安田さんのおすすめは「絶対にダブル」だそうで、
「粗びきの和牛にグリーンリーフ、トマト、チーズを載せて、
味付けは塩こしょうとオーロラソースで仕上げています」とのこと。

コンボセットには、フレンチフライとドリンクが付いていて、
セット価格にプラス250円でビールにも変えられます。
「ビールも、たっぷりのアメリカンサイズですよ」との誘いに、
ブランチなのに、ついついビールを注文してしまいました。

さて、早速一口目から大きくパクリ。
あぁ、柔らかくておいしい!
高級和牛の品質はもちろん最高なのでしょうが、
バンズや野菜が、そのお肉のおいしさをしっかりと受け止めています。

バーガースタンドというカジュアルなスタイルですが、
「いい食事をしたぞ!」という充実感は相当なもの。
大満足感でお店を後にすべく、
帰り際にブランチ後のおすすめコースも聞いてみました。

「そうですね、蔦屋に行かれる方が多いですね」と安田さん。
この街には、いい流れが生まれているようです。


「ちょっと寄り道」気分でカジュアルに楽しめる
贅沢なバーガースタンドのブランチを、
仕事帰りではない、代官山の休日にいかがでしょうか。

街も人も少しずつ変わっていきますが、
小さな街角にある新しい発見を、
丁寧に味わっていきたいものです。

HENRY'SHENRY’S BURGER

場所 東京都渋谷区恵比寿西1-36-6
営業時間 11:00~20:00
定休日 無休 ※年末年始、夏期休業を除く
公式サイト http://www.henrysburger.com/

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「どこで、だれと、なにを食べようか?」

DINERは「食事の時間」をテーマにしたウェブマガジンです。2014年春、Food & Design Postというニュースサイトとしてスタート。2016年春のリニューアルを経て、現在は東京の飲食店取材を中心に活動しています。2017年春には、ノンアルコール飲料ブランド「SHE LAUGHS」も始めました。